2023/12/24 11:36

今年も冬至を迎え、ホワイトクリスマスとなった秋田です。

皆さんの住む街はいかがですか?
赤と緑のクリスマスカラーを使ってコーディネートを組みました。
合わせる帯や小物を引き立たせるために、着物は渋めの茶の大島紬をセレクト。
帯は弥生屋オリジナル博多織半幅帯の青緑色。

帽子と帯揚げに赤を取り入れて差し色に。
帯結びは吉弥結びです。

帯はリバーシブルですが千鳥柄の面を出して、着物と同系色の三分紐に陶器の千鳥の帯留めを通して
千鳥重ね🦆としました。
帯揚げは以前の記事で紹介した、輪出しの帯揚げに手描き友禅で柄を書き足したもの。弥生屋の雪輪とハートが丁度出てくれました❆
半衿は頂き物。色無地のお着物を白練りしたものだそうで、程よい生成り色が使いやすく、地紋がさり気なくアクセントになってくれました。

帯揚げは後ろ脇にリボン結びしています。
柊のかんざしを挿し、私なりのクリスマスコーディネートを愉しみました^^
ようやく絹の襦袢も出番

❆美しい雪景色をお裾分け❆

さて、2023年のコーディネート紹介はこの記事で最後となります。


今年の初秋、国立新美術館で観たイヴ・サンローラン展〜時を超えるスタイル〜
での写真を記録しておきます。
サンローラン が、ゴッホやマティスなどのアーティストへオマージュをこめた作品たちです。
この部屋に掲載されていたサンローラン の言葉がとても印象的でした。
「私の目標は巨匠たちと自分を比較する事ではなく、最大限彼らに近づき学ぶ事でした。」
華麗な経歴のサンローラン ですが、彼も大きな目標を持ちながら学ぶ1人だったのですね。
そして彼の生涯のパートナーであったピエール•ベルジュは「ファッションとは生き方のひとつであり、詩的で芸術的な仕事である。」と話しています。

洋装•和装を問わず纏う事は、私が私らしく生きている事に他ならないのだと
しみじみと思った機会でした。
纏は楽しい
「着物を纏う事は一段と楽しい」
そんな思いが伝わる様なコーディネート紹介を、来年も続けていけたらと思います。

秋田はこれからまだ長い冬が続きますが
一陽来復
春に向かって確実に日は伸びていきますね♪


コーディネートに使用した帯です。


乃東生(なつかれくさしょうず)64候 / 72候
冬枯れの大地で、夏枯草(うつぼ草)だけが元気に緑の芽を出し始める頃。