2025'展示会情報

2024/08/27 15:47

葉月・8月も下旬になりました。

台風が次々と近づき、落ち着きませんね。
野分というと風情があるのですけど、それどころではないお天気も多くなっています。

写真は、日本三大盆踊りの一つ『西馬音内盆踊り』(にしもない盆踊りと読みます)をモチーフにした練り切りです。
ユネスコ無形文化財にも登録された西馬音内盆踊りは、700年の歴史と伝えられており
布を接ぎ合わせて作られる端縫いと呼ばれる着物や、絵羽模様になっている藍染衣装に合わせて
前後に大きな反りの入った半月型の編み笠や彦三頭巾(目の位置だけに穴が空いている黒い頭巾)を被り
踊り手の顔が見えないのが特徴で、なかなか他に類を見ない盆踊りだと思います。

かがり火を焚いた通りで深夜まで続けられる踊りには「音頭」と「がんけ」の2種類があり
夜が更けるにつれて艶っぽくなるお囃子もユニークで、魅力に溢れる盆踊りです。
この盆踊りに魅せられて、私も踊り手として参加しております。

今年は踊り手として参加した日と、観客として参加した日とありました。


観客の日は、西馬音内の古い町並みに合わせて紺地に白い格子模様の浴衣らしい浴衣を纏いました。
帯は朱色の紗献上の名古屋帯。
二枚歯の下駄は、台に紅葉が敷き詰められた塗りの台です。

千鳥の帯留め,寒蝉の根付け
帯揚げは薄紫色の桔梗の形の絞りが入っているものに、雪輪柄を手書き友禅染めで描き足したものです。




昨年の秋に、秋田県由利本荘市の友禅工房 風さんで体験させてもらいました。


お着物が好きな方には、沢山の見どころがある盆踊りだと思います。
機会がありましたら、是非一度ご覧になってみて下さいね。
冒頭の練り切りは、会場の手前の橋のたもとにある万寿堂さんで販売しているものです。

西馬音内盆踊り
日程:8月16日~18日
場所:秋田県羽後町 / 西馬音内本町通り


和菓子の下に敷いたのは雪輪柄の手ぬぐいです❆

色違いはこちら


浴衣のインナーは、こちらのステテコを履いています

濃色タイプは透け防止にもおすすめです


蒙霧升降(ふかききりまとう) 39候 / 72候
朝夕が涼しくなり、山や湖沼で深くひんやりした霧が立ち込める頃。