2024/07/04 07:31
7月・文月を迎えました。
ゆかたの季節も本番ですね。
着物で美術館に展示を観に行く事はよくあるのですが、この季節は素肌にゆかたを纏って気軽に外出出来るのが嬉しいです。

この日は最高気温29度。
長い間、改装工事で締まっていた秋田市の千秋美術館がリニューアルオープン。
更にはリニューアル後の最初の展示が、フィンランドを代表するライフスタイルブランドのイッタラ創立140年を記念して
フィンランド・デザイン・ミュージアムが開催した展覧会の巡回展との事で、楽しみにしていました。
昨年、残暑の折に岩手県立美術館で観たフィンランドのライフスタイル展もまだまだ記憶に新しく。
久しぶりに白地に紅色のラブレター柄ゆかたに袖を通しました。

帯は秋田で30年友禅染めをなさっている友禅工房・風さんに依頼して染めて頂いた手描き友禅の半幅帯をコーディネート。
紅掛空色と墨色のぼかし染の面を合わせて、帯結びは浪人結びのアレンジです。


イッタラというと、やはりガラス。
今回の展示もガラス作品が中心でしたので、ガラスの簪を挿しました。
紅色のラブレターに合わせて赤い簪も重ねました。
耳飾りはこの季節の私の定番で、紫陽花の花びらがモチーフになっている銀糸の耳飾り。
yuki onizukaさんの作品です。

頂きものの、色とりどりの飴玉が楽しい文庫革が花緒の下駄をセレクト。
飴玉をガラス細工に見立てて。

くっきりとした原色のガラスも良いのですが、写真左手の深くスモーキーなパープルやブルーが魅力的な
ティモ・サルパネヴァ デザインのiラインシリーズ。
このカラーから、紅に紫色の色合わせのコーディネートにしたいと今回のコーディネートを決めました。

インナーのステテコも藤色をセレクト

写真は建築家アルヴァ・アアルトデザインの有名な花器。
この不思議な形はフィンランドの湖とも白樺の断面の形とも言われていますが
今回の展示ではこのアアルト ベースの制作風景の動画や、木型の実物も見る事が出来ました。
繊細な光のゆらぎに魅せられますね。

基本的に食器として使用するガラスは透明を好みますが、我が家にも一つだけ深いブルーのグラスがあります。
美しさと機能性を兼ね備えた北欧デザイン。北国に住む者としては響くものが沢山あります。
ゆかたで美術館巡り、おすすめです。
白地に紅色のラブレター柄はこちらです。
インナーの近江ちぢみのステテコはこちら
この辺の色も合いますね
腰紐も麻で、涼しく滑らず快適です
長尺もございます
半夏生(はんげしょうず)30候 / 72候
夏至から11日目。薬草の半夏(からすびしゃく)が生えるころで、田植えを終える目安の頃。