2024/01/06 16:35

年が明けました。

今年は年始から能登半島地震があり、とても驚きましたね。
被害がなるべく広がらないようにと願っておりますが、日増しに被害が広がっていく様子に胸を痛めていました。
被害に遭われた皆さんに心よりお悔やみ申し上げます。

弥生屋は着物に一層向き合う気持ちです。
今年は色々な形で皆さんと着物について共有できたら良いなと思っております。

2024'着物はじめのコーディネートです。
年始なのでいつもより少し華やかにおめかししたいなと思ってコーデを組みました。

皆さんいつもどうやってコーディネート決めしていますか?
新年一回目のコーデ投稿なので、参考までに完成するまでのプロセスを上げてみますね。

①今回は年始で演技を担ぎたかったので、まず先に南天の名古屋帯を選びました。
南天=難を転じて福と成す

②次に一番面積の大きい着物をセレクト。柄の中に帯のポイントとなっている橙色が使われている若草鼠色のお召。
フリマアプリで求めた未使用のほぼマイサイズの着物です。
柄が所々入っている飛び柄で、お花の周りや蝶々にさり気なく金彩が施されているので少し華やかにしたい時にも良いなと思います。
朱色の刺繍半衿も同じくフリマアプリで探しました。

③帯締めや帯揚げの色に迷ったら一先ず着物や帯に使われている色を合わせてみます。
小物は最終的に着てみてバランスを見ながら決定するので保留。

④ざっくりコーデが決まったら着付け開始です。
インナーはレースの和装ブラ&ショーツを主に愛用しています。
ブラトップを着てみたり色々試してみましたが、やはり私には胸元が和装ブラの方がすっきり着れた為。
着物の時はヒップラインが結構目立つのでラインが出ないように&トイレ対策も兼ねてショーツはローライズでボクサータイプ。
その上に防寒と汗取りも兼ねて襟ぐりが広く空いた5部~7分袖の肌着を着用。
ボトムはステテコか裾除け。
暑い季節は太腿の間の汗取りと暑さ対策に弥生屋オリジナルの近江ちぢみのステテコ一択です。
その上に長襦袢か半襦袢を着用しますが、今回の様に正絹の長襦袢はクリーニングに出すのが大変なので真冬のみ。
真冬以外は麻の襦袢など洗える素材のものを着ています。

⑤襦袢の上から着物と帯を締めて、全身のバランスを見ながら帯揚げや帯締めの小物を最終決定。

お正月、黒い色で凛と引き締めたく帯揚げは黒地を選びました。
帯締めは南天の柄を邪魔しないように淡い色を選びました。
帯飾りの根付は“宝袋”を象った緑の瑪瑙
半衿は両面テープで付けました。その話はまた今度。

帯結びは銀座結びにしました。
お太鼓にすると、より正統な感じの着こなしになると思います。

簪は松竹&橙の玉かんざし。
年始なので気合を入れて盛りました(笑)
帯揚げは羽裏の端切れを利用しました。雪輪の模様です。
半衿や帯揚げはサイズが足りればどんな布も利用できます。
帯揚げは滑りの良い生地の方が結びやすいと思います。

アウターに黒いニットポンチョを羽織り、黒&橙のbagでコーデ完成✨
レザーグローブは母のお下がりです。
ポンチョやbagは勿論、洋装の時と兼用です。
着物や帯に入っている色と小物をリンクさせるとコーデが纏まりやすいですね。

今回は正統寄りに着る場合のプロセスでしたのでボリューミー。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

今年もお着物を愉しみましょう^^
2024年も弥生屋をどうぞよろしくお願い致します。

今回のコーデに使用したオリジナルのステテコは、今春リニューアルして販売開始いたします。


芹乃栄(せりすなわちさかう)67候 / 72候
春の七草のひとつ、芹が生え始める頃。