2023/12/06 07:14

今年も師走を迎えましたね。

秋田には初雪が降り銀世界になりましたが、まだすっかり根雪にはならないようです。
皆さんの住む街はいかがでしょうか?

もう着ないから・・・
祖母の着物の処分をするから・・・などの理由で、着物を頂く事があります。
この着物もお下がりで頂いた一枚で、ピンクベージュの色無地のお着物です。
裄丈が足りず、身丈も短め。所々に少し汚れもありました。
お直しをして着てあげる事ができれば一番ですが、手間と費用がかかるので暫く寝かせておいていたお着物ですが
裄丈が短い事を利用して、中にボウタイブラウスを合わせて洋装mixをしてみました。

シックな色見の古着のボウタイブラウスを中に合わせました。
裄丈が短いおかげで袖口からブラウスが覗き、ポイントになってくれました。
帯は弥生屋オリジナル博多織半幅帯(青緑色)の、千鳥柄の面を合わせました。
シンプルなお着物によく映える色柄かと思います。
えんじ色の足袋で足元も引き締めて。

今回はシックにまとめたかったので、直線的な柄に合わせて帯結びは貝ノ口でシャープに。
着物と同系色の帯揚げと帯締めに、スモーキークォーツの帯留を通してアレンジ。
補正は入れていません。
色無地はシンプルで柄を合わせやすい反面、皺が目立ちやすいのでもう少しタレ先を出す帯結びが良かったかもしれません。
文庫系や立体的な帯結びにすると華やかに映えそうです。

帯やブラウスに合わせて、深緑色のガラスの耳飾りを合わせました。
背中には、控えめに金糸で縫い紋が入っています。

このお着物。八掛がぼかしの辛子色でした。
自分では思いつかないような色合わせで、楽しいなぁと思いながら纏いました。
お下がりで頂いたりリサイクルで購入したものには、自ら選び取る着物やお洋服には無い出会いと楽しみがありますね。
合わせる帯次第ではフォーマルで着られる色無地のお着物ですが、時にはこんな風に洋装mixで愉しんでみてはいかがでしょう^^
身長が高く、身丈が足りない方はロングスカートを下に合わせて裾から覗かせるコーディネートも素敵ですよね。
襦袢要らずで簡単ですし、丈が短い事をカバーできて一石二鳥です。
重ね着が楽しい季節。
様々なコーディネートでお着物を愉しみたいですね♡

今回合わせた帯はこちらです。飾り結びなど長さが欲しい時には長尺がおすすめです。

文庫結び、貝ノ口などベーシックな帯結びにはこちらの並尺がおすすめです。


橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 60候 / 72候
橘の実が黄色く色づく頃。
橘は柑橘類の総称。
冬でも青々とした常緑樹の橘は永遠の象徴とされ、『日本書紀』にも不老不死の実として登場します。