2022/06/21 12:19

秋田も梅雨入りをし、今年も夏至を迎えました。
蒸す日も多くなり、弥生屋のゆかたの生地である「綿ちりめん」の本領発揮の季節です。
独特のシャリ感があり、肌に張り付かない心地良さはとても快適なんですよ。

弥生屋のラブレター柄ゆかたに新しい色が加わりましたので紹介いたします。
色名を《かきつばた》としました。

初夏の水辺にすっと咲く杜若は、凛としつつもたおやかな佇まいの女性に重なるようです。
日本では古来より愛され、和歌にも多く詠まれてきました。
その杜若をイメージして深い緑の地色に、ラブレターのハートと糸の一部にほんのりと紫色をぼかし染めしてもらいました。

弥生屋のラブレター柄は、柄が集まっている所に対して無地部分も多く、注染染めで染める際にムラになりやすく難しいのだそうです。

綺麗に染めるために
①一度白生地から緑色に全体を無地染めする
②緑色に染まった生地からラブレター柄を白く抜く
③部分的に紫色を差す という順で、手間をかけて仕上げていただいています。
写真は②の工程途中・・・緑色に染まった生地に防染糊を一型ずつ木ヘラで伸ばして蛇腹に折り畳みながら一反分12回繰り返す所。糊のついている部分に緑が残り、ついていない部分が白く抜けます。

③ラブレターのハートの部分に紫色を差している所です。ヤカンとよばれるじょうろのようなもので色差しします。
口が2本見えますが、一つは染料でもう一つは水が入っており、ぼかし具合を調整するのだそうです。職人の技ですね。
ラブレター柄でのぼかし染めは以前から構想があったのですが、今回実現する事ができて嬉しいです。

弥生屋のラブレター柄ゆかた《かきつばた》、オンラインショップでの受注も開始いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

合わせている帯はこちらです。
反物もご用意しております。


乃東枯(なつかれくさかるる)28候 / 72候
乃東(だいとう)とは、冬至に生じて夏至の頃に枯れる「夏枯草」のことで、漢方薬に用いられる。
うつぼ草の異名とも言われる。